生産工程でコンベアの切り分け・塗装色の変更・追加加工など工程の流れや加工条件が違う加工品を同じライン内で製造する場合スタッフの目視判断でミスが生じる恐れがあります。

加工品にRFIDを取り付け、設備機器と連携し切り替え判断を自動化へとバージョンアップさせたお客様の事例をご紹介。

スタッフ中心のライン作業の問題点


製造ラインのコンベア切り替えや追加加工の作業判断はスタッフによる目視確認と、手動による切り替えで稼働をしていました。

そのためスタッフの目視判断による切り替えや追加加工のミスが生じ、また生産量から切り替え時間を推測して作業対応を実施していたため、他の場所で働いているスタッフを定期的に確認に向かわせる必要がありました。

作業面からもスタッフの手配の面からも、非効率さが拭えず設備機器の自動化と自動判断の切り替え材料としてRFIDを活用する運びとなりました。

RFIDを導入した設備作業の改善点


設備機器の自動化以降、設備の切り替えはRFIDで判断が可能となり、コンベア移動や作業切り替えなどの判断は人による定期的な確認が不要。

そのためスタッフは本来の作業に注力し製造ライン自体も効率的に稼働が可能となりました。

RFIDと設備導入で自動化を実現した現場環境


RFIDの利用方法として加工品の先頭にRFIDを取り付け、設備機器側にRFIDのアンテナを設置して加工品情報を読み込みます。

RFIDアンテナは現場環境に合わせて、設置台数を決定します。


読み込んだ情報より設備機器が追加加工やコンベア切り替えを変更し作業を実施。

検討段階ではQRコードを活用した運用方法も考えられたのですが、塗装加工があるためQRコードが汚れてしまうと、読み取りエラーになる恐れが高く、汚れてもデータを読み込むRFIDを採用となりました。

RFIDで設備自動化のまとめ

如何でしたか?プロジェクトKサイト内ではRFIDの有効活用としてハンディや固定式アンテナで製品の個体数を一括読み取りする事例の紹介が多いのですが、今回の事例のように設備と連携することで自動化の仕組みを構築することも可能です。

またQRコードやバーコードと違い、RFIDの特性を生かして塗装汚れの影響も受けにくいため、今回のような製造ラインの改善にも利用が可能です。

製造現場の改善や省人化をお考えの工場関係者様、ケーウェイズに一度ご相談ください。