アパレル倉庫では商品入荷・出荷時の箱の入り数確認を今までは一点一点手作業による運用が主流でした。

ただし現在は働き方改革の推進や人材確保難、人件費高騰などで作業時間の短縮と作業効率化を見直し精度の高い現場運用が求められています。

人海戦術による作業に限界を迎えた場合は、下げ札のRFIDを活用したアパレル向け入出荷管理システム導入で人件費削減と作業効率を検討してみては如何でしょうか。

今回は弊社の入出荷システムの機能と実際の現場利用をご紹介したいと思います。

入出荷管理システムの紹介


今回導入したシステム機能は大きく分けて4つ。「入荷機能」「出荷機能」「返品機能」「商品探索機能」になります。

基本的なハード構成として「入荷機能」「出荷機能」「返品機能」は「ゲートタイプのRFIDアンテナ」を利用して、箱に梱包された商品の入り数を自動で読み込みます。

「商品探索機能」は「RFID式ハンディターミナル」を活用して、庫内で行方不明となった商品を探索します。

WMSとの連携も可能な入出荷管理システム

なお弊社開発した「入出荷管理システム」は上位システムとなる「WMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)」とデータ連携も可能。

「入荷」・「出荷」・「返品」作業の元データとなる「予定データ」を弊社システム側で受け取り実績確認を行います。作業完了した「実績データ」は上位システムに渡して、予定と実績データを把握した状態で管理を実現します。

なお上位システムが無いお客様でも実績データ管理のみ単独でシステム導入と運用が可能です。

RFIDで効率化。入荷機能の紹介

現在多くのアパレル企業で導入が進むRFIDタグ内蔵の「下げ札(値札)」。一般的には商品を販売するアパレルブランドの店舗にて、棚卸しやPOS決済で利用されますが、アパレル物流倉庫でも恩恵を受けることが可能です。

各ケースにRFID内蔵下げ札が取り付けられた商品を荷降ろし。ケースは倉庫内の入荷時にゲートタイプのRFIDアンテナを通過させます。

通過時にケース内のRFID情報をゲートが全て読み取り実績データとして利用します。

今まではケースを開封して一点一点商品の入り数確認が必要だった作業がゲートを通過するだけで完了します。

予定データを受信し実績データと比較するため、仮に下げ札のRFIDが破損などで読めない場合は、パソコン側に数量差異として警告表示し開梱して再度数量チェックを行います。

なおケース単位やハンガーラック単位など業務運用に合わせて、ハード機器の設置も執り行います。

RFIDで省人化。出荷機能の紹介


各アパレル店舗への出荷時は、庫内の在庫をピッキングした後に、トラックが待機する出荷場までケース運搬を行います。

出荷場へ運搬する場所にRFIDアンテナ内蔵のゲートを準備。ゲート内を通過させて商品の出荷実績として読み取り認識。上位システム側へ出荷データとして反映させます。

本来この作業もシステム導入前はケースを開梱して商品アイテムの入り数を確認していました。ケースを通過させるだけで実績確認が完了し、大幅な作業効率となっています。

RFIDで精度アップ。返品機能の紹介


返品機能は店舗側の売れ残りや不良品、消費者から返却などが発生した場合に利用する機能です。対象となる商品を店舗よりケースに入れて回収。

回収ケースが倉庫に届いた際に、回収用のゲートを通過させて返品実績を上位システムに送信します。

基本的な現場運用は入荷と出荷と同じ仕組みとなります。

RFIDで時間短縮。商品探索機能の紹介


商品探索機能とはRFID式ハンディターミナルを利用して、倉庫内の商品アイテムを見つけ出す機能です。

倉庫内ではハンガー保存、ケース単位で保管しますが、商品移動時に一部製品の移動忘れハンガーから落下して紛失など、移動紛失が発生する場合があります。

月一回の棚卸しで商品数に差異が発生すると、差異が生じた商品コードをハンディに入力。ハンディからは電波が出ているので庫内を探索。対象となる商品に近づくとハンディ画面の表示や音で通知して商品探索を実現します。

現場導入の実例動画

今回ご紹介したアパレル向け入出荷管理システムの現場の導入事例は以下の動画よりご確認ください。より具体的にイメージが湧きやすいと思います。

さいごに

如何でしたか?ケーウェイズのアパレル向け入出荷管理システム。実際の現場導入もイメージ出来たのではないでしょうか。

倉庫で募集する人材は時期や応募条件によって採用数に波があり、作業予定の計画に影響を及ぼします。また作業熟練を迎えるまで作業精度も幅が生じ、繰り返し行う作業研修や指導に必要な時間も馬鹿になりません。

RFID下げ札を活用したシステム導入は、安定した作業品質と精度の高い数量確認を実現。作業効率は手作業に比べて10倍から20倍の効果が見込めます。

現場改革を推進したい倉庫業の経営者様や物流責任者様、システムやハードについてのご質問は以下よりお問い合わせください。現場導入の経験豊富なスタッフよりご連絡いたします。