ICタグ(RFIDタグ)は電波を通じて位置情報を通知しますが、タグ内部にLEDを搭載し進化させた「光るタグ」が注目を集めています。タグ自体が電池不要で光るため個体特定の運用に優れています。

今回はケーウェイズのアプリと連携して利用が可能な光るタグの特徴・導入メリット・運用イメージ・ソリューション案をご紹介します。

ケーウェイズの光るタグの特徴

ケーウェイズの光るLEDタグ(光るRFID)の特徴

対象物を光らせて個体検知

一般的なICタグはハンディターミナルで感知しある程度の距離から目視で商品を特定しますが、「光るタグ」は対象物に貼り付けたタグ自体を光らせ個体検知の支援を行います。

暗室での個体検索が可能

暗室など個体認識が難しい場所に保管してもタグが光るため検索が可能です。対象物に書き込んだ文字情報が暗く分かり難くても光ることで判断できます。

光るのに電池(バッテリー)不要

タグは光りますがICタグ自体に電池は搭載しておらずバッテリーフリーで光る仕組みとなっています。

シンプルなハード構成

ケーウェイズの光るタグは「タグ」と「アプリ」を導入したタグを読み書きする「ハンディターミナル」、データ送信を行う「パソコン」のみで運用を開始できます。

専用の棚や棚に設置するタグの読み取り機器などの設備や機器が不要。シンプルな構成となっています。

ケーウェイズの光るタグの導入メリット

ケーウェイズの光るタグの導入メリット

いいとこ取り!対象物を範囲指定し個体認識を実現

光るタグは通常のICタグ(RFIDタグ)の運用のメリットも持ち合わせているので、まずはハンディターミナルで音や画面にて対象物の距離を範囲指定しながら探索し、最終的に個体認識を光らせます

範囲指定後に個体認識が出来るのが光るタグの特徴です。

誤った保管場所への返却&保管順序を気にせず管理

アナログ運用では対象物は必ず決まった場所に保管し、QRコード管理では保管場所(ロケーション)と対象物を紐づけて保管することで対象物の位置を把握します。

しかし光るタグの運用では光って位置を検知するので、誤った場所に戻したり保管順序や保管位置など遵守せず好きな場所に保管が可能です。

ヒューマンエラーが多発していた保管位置の管理に効果を発揮します。

光るタグは大量の管理品の探索向け

光るタグは複数のタグを一度に光らせることが可能です。

そのため大量に保管しているファイルやカルテを探しながらまとめて個体を探索する運用に向いています。

※まとめて読み取りできる距離は運用状況・電波状況により異なります。

拡張性の高い光るタグ運用

「光るタグ」と「アプリ」、「ハンディターミナル」、「パソコン」のシンプルな構成のため、管理対象品を増やしたい場合は専用棚や棚に設置するタグの読み取り機器の追加購入は不要。「光るタグ」の追加のみとなっています。

管理品の追加が多い運用をご検討の場合、拡張性の高さがメリットとなります。

電子カルテと光るLEDタグ導入の運用面の比較

電子カルテ導入とLEDタグ導入の運用比較
紙のカルテ管理を電子化(電子カルテ)の運用に移行した場合と紙のカルテ管理に光るLEDタグを取り付けて管理する場合、どのような点が違うのでしょうか?

導入コストを抑えて新しい運用を実現

電子カルテ導入はサーバーや無停電電源装置などシステムを安定稼働させる設備投資、電子カルテのシステム、カルテ情報を入力するデバイス端末など全体の投資額が非常に高額になります。

光るLEDタグの場合は機能が限定的になりますが投資額を抑えて現状管理の改善が可能です。

手書きの運用が残せたまま移行が可能

デバイスを使った入力より手書きでカルテに書き込みたい、患者に幹部の状態の絵を書いて説明し、その説明資料の絵をカルテ内に残したい。

そんな場合は紙のカルテにLEDタグを取り付けた運用が向いているかと思います。

システム移行に伴う作業が楽

電子カルテ化を実施する場合はある一定期間の過去のカルテ情報も電子化する必要がある場合、移行作業に時間を要しますが、光るLEDタグの場合はカルテ番号を記憶させたタグを紙のカルテに貼り付けるだけ。

移行時間も少なくスムーズに運用が開始できます。

機器を使って実物カルテを探し出せる

紙カルテで分かりづらかったヒューマンエラーによるカルテの戻し間違いは、ハンディターミナルを活用することで、棚の何処にカルテがあるか探索が可能に。

紙カルテの運用より利便性を上げつつ、電子カルテの運用よりコストや機能を抑えて運用実現が可能になります。

光るタグを使った運用イメージ

光るタグを使った運用イメージ
まずはハンディターミナルに特定したい個体情報を入力します。

探索を開始すると音やハンディターミナルの画面で距離の判断が可能です。

光るタグと距離が遠いと音の間隔が長く、画面では青色の面積が狭く表示されます。距離が近づくと音の間隔が短く、画面の青色の面積が広くなり表示されます。

距離が近づいたタイミングで光るタグが発光。対象物を探し出すことが可能となります。

また仮にカルテが重なって発光が分からなくても、ハンディの音と画面表示の機能より探索をカバーする二重の探索環境を提供します。

入力が面倒!そんな時はこんな運用も可能です。

大量データを探す場合の入力作業が面倒

そんな時は業務でご利用中のパソコンとハンディターミナルを接続し探索予定データをハンディターミナルへコピー

ハンディターミナルの画面で対象品の選択が可能になるため作業効率が更にアップします。

また探索予定データのバーコード印字が可能な場合はスキャン運用も可能です。

光るタグを利用したソリューション案

光るLEDタグソリューション案

カルテ・ファイルの探索にLEDタグ

患者管理に欠かせないカルテや証券や保険証を保存している大量のファイルの管理に光るタグを活用してみては如何でしょうか。

あいうえお順や識別番号順で整理しなくても探し出すことが可能です。

複数ある部品をまとめてピッキングにLEDタグ

光るタグは単体で光る以外に、複数タグをまとめて光らせることが可能です。

そのため部品を保管している棚に光るタグを貼り付けておけば、複数部品や商品をまとめてピッキングする際に棚を同時に光らせて作業に必要な情報をお知らせします。

記事のまとめ

いかがでしたか?光るタグの特徴やメリット、どのようなソリューションに向いているかご理解いただけたのではないでしょうか。

自身の業務が光るタグの運用に合致しているか知りたい。そんな場合はお気軽に弊社までお問い合わせください。

導入判断を含めて弊社エンジニアよりご回答いたします。

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