仮設現場や建設現場で利用される足場資材。建設業者が自社準備する場合やレンタル企業から期間限定の貸出で利用される場合があります。

レンタル企業からすれば、種類や数量が多い現場資材は返却時にレンタル品の数が誤っている一部未返却が発生するなど貸出し実数が正確に戻ってくるか非常に気になる部分です。

今回はレンタル資材の貸出しと返却の各数量をシステム管理し、レンタル先別の所在管理の見える化を実現するケーウェイズの物品管理ソフト「B-Touch」を使った運用事例をご紹介したいと思います。

建設現場のレンタル品の運用事例と問題点

建設現場の足場設置には多くのパイプや足場板などが必要ですが、レンタル企業から期間限定で資材を借りて運用を行う場合は、レンタル企業の倉庫から必要数量を確認し建設現場に搬入して足場を設置。

利用後は足場を解体しレンタル企業の倉庫へ返却を行うのが一般的な運用ですが、レンタル品の貸出しと返却の運用には問題点が残ります。

例えばパイプや足場板はレンタルする数量が多くなるため個体管理がどうしても煩雑になってしまい、数量把握が難しくなります。

またレンタル品と建設業者が準備した品が混在する場合もあり、レンタル品が返却されない場合や建設業者が準備した品が返却品に混在する場合も発生します。

管理する個体の数が多く貸出し数量と返却数量の把握や差異の確認が不明確になってしまい、QRラベルを使った管理方法では数量確認に必要となる時間が多くなってしまいます。

仮設現場のレンタル品の数量把握に「B-Touch」

そんな数量確認が必要となる貸出しと返却に効果が期待できるのが「B-Touch」を使ったレンタル品の個体管理の運用です。まずは対象となる資産に「RFIDタグ」を貼り付けます。これが個体識別を行う上で重要なポイントとなります。

一般的なQRコードのラベルとの違いとしてQRコード運用は対象アイテムを一点ずつスキャンする必要がありますが、RFIDタグ運用は一括して読み込む事が可能なので数量確認の手間が大幅に削減できる点です。

貸出し運用の流れは注文書を受領して貸出し品が特定されると、注文書の数量を貸出し予定情報として「B-Touch」に入力しハンディターミナルへ予定データを転送。平行してレンタル品の準備を行います。

出荷準備が終わるとレンタル品にハンディターミナルを近づけて数量に間違いが無いかを確認。間違いが無ければ貸出しを行い、ハンディターミナルで収集したデータを「B-Touch」に実績データとして更新します。

返却運用の流れはレンタル品の返却予定データを作成してハンディターミナルへデータ転送。実際にレンタル企業の倉庫に戻ってきたレンタル品に対してハンディターミナルで数量確認。予定データと比較し返却数量に間違いが無いかを確認します。

間違いがなかったレンタル品は倉庫に入庫し、ハンディターミナルの実績データは「B-Touch」にデータ更新して作業終了となります。

レンタル品の貸出し状況は貸出した所在別に管理されるので、所在別の貸出しと返却の数量確認を行うことが可能です。

今まで目視で確認していた、または確認していなかった個体管理が「RFIDタグ」を使うと明確に判明するため未返却が存在する場合は、現場に問合せを行い返却の不足品を確認してレンタル品の紛失防止に活用できます。

また建設業者の資産とレンタル品が混在している場合、建設業者の資産がレンタル会社へ間違って返却することを防ぐこともとも可能です。

仮設設備や資材のレンタル品の数量管理に

仮設設備や建設資材で利用するパイプや足場板を例にご紹介しましたが、それ以外のレンタル品でも同様の運用が可能です。

仮設事務所や仮設トイレ。開所式や催事などで利用される仮設テント、現場設置や工事で利用する電子工具や建設用工具など個体管理をしておけば、貸出し状況や数量管理の実現が可能です。

「B-Touch」の実際の操作と紹介動画

B-Touchの操作画面やRFIDを読み取る様子は、こちらの動画をご覧ください。

数量管理は現場任せで実際の数量が本来あるべき数量と大きくかけ離れていた、数量の見える化が出来ていなかった等、現場カイゼンを進めたい経営者様、資産の数量管理に頭を悩ませていた経営管理部の担当者様、ぜひ一度ケーウェイズにご相談ください。

※建設現場で使用される鉄パイプなど管理対象製品は、ご利用となる現場環境や運用・管理方法などの条件確認が必要となります。全ての現場環境において、同じ精度の在庫管理を満たす訳ではありません。