クリーンルーム入場ではエアシャワーなど一般的な異物混入の防止管理を実施しているものの、防塵服(クリーン服・無塵服・無塵衣)の交換タイミングは着衣状況を逐一確認し規則に基づいた厳格な運用は難しい点があり、スタッフ個人に管理を任せているのが現実的では無いでしょうか。

弊社のRFIDシステム導入で個人任せの着衣ルールを廃止し、毎日洗浄したキレイな防塵服の着用化を義務付けた仕組みをご紹介。

システム導入ポイント

クリーンルーム異物対処システムポイント
防塵服の異物対処システムの導入ポイントとして、現状の衛生管理を更に強化し、安全管理状態を消費者にアピールして、企業イメージアップを狙う目的があります。

また防塵服の連続着用を防止することで、目に見えない菌に対しての企業のイメージダウンを避けるリスク管理、商品自体に菌の付着や感染予防を目的としています。

防塵服の連続着用の防止と毎日交換を義務付け

異物対処システムでクリーニングに菌とホコリ持ち込み禁止

防塵服の連続着用を防止

弊社システムを導入したお客様は防塵服の連続着用は禁止していたものの、防塵服の交換着用の確認は、全スタッフに対して毎日実施する事は困難であったため、実際は社員スタッフの良識と判断に頼らざるを得ませんでした。

ただし防塵服の連続着用は付着した汗や汚れから菌の繁殖に繋がる懸念、クリーンルームに繁殖した菌を持ち込む恐れがある点、菌を目で確認できない点が運用上の改善項目でした。

工場の衛生環境の徹底化

クリーンルームの衛生環境の強化イメージ

現状は手洗いによる汚れ落としと除菌、粘着ロールや粘着シート・エアシャワーによるホコリやゴミの排除をしていましたが、新たに菌対策として防塵服の交換状況をシステム管理することで実現を目指しました。

システム概要と導入後の運用イメージ

クリーンルーム異物混入システム概要と導入後の運用イメージ
防塵服に社員番号とシリアル番号を保存したRFIDを取付けます。仮に一人の社員に対して2枚の防塵服で運用をしている場合、各防塵服にRFIDタグを取り付けるので一人の社員辺り2種類のシリアル番号で管理します。

なおタグは洗濯可能な耐久性のあるタグを採用しています。

防塵服を着用した状態でクリーンルーム入場門に設置したRFIDアンテナ内蔵のゲートを通過すると、防塵服のRFIDタグを読み取り、防塵服の2日連続着用を判断。連続着用が判明した場合は音や画面表示で警告を案内します。

※異物対処システムは防塵服の連続着用を監視する仕組みであり、防塵服自体の汚れや菌を監視する仕組みではありません。実際の洗浄業務が前提です。
防塵服連続着用防止システム概要
工場操業第一日目(当日)に着用した防塵服でゲートを通過すると、第一日目の情報として1つの社員番号とシリアル番号が保存されます。

翌日の第二日目に同じ防塵服を着用してゲートを通過すると、システム内に保存されたデータより連続着用の判断がされ、スタッフに警告表示を通知します。

各種業界にも導入可能なシステム構成

防塵服の交換管理システムの導入範囲
今回ご紹介システムはクリーンルームで作業を行っている業界であれば、業界や業種に関係なく導入が可能な仕組みです。

菌の予防を徹底したい食品業界や医療品や医療機器製造の医療業界、ホコリの持ち込みを更に抑えたい電子業界やクリーニング業界など導入が可能です。

まとめ

如何でしたか?ケーウェイズのクリーニング入場時の異物対処システム。

多国籍のスタッフが働く環境も多くなり日本語での業務ルールの説明では理解が難しい点、各スタッフ頼りの運用では菌やホコリなど異物混入の抑制が難しい点があると思います。

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